※ネタバレあります。
小学校の同級生に誘われhideのドキュメンタリー映画「HURRY GO ROUND」を見に行った。
hideが亡くなったのは僕が中2、1998年。
その年のGWのときで、ばーちゃんちのテレビでその報を知った。
それから20年。
hide享年33歳を超えてしまった。
そんな中見たこの映画。
hideが自殺だったのか、事故だったのか依然謎の包まれているが、
自殺ではなかったということを見る人に意識づけたいという強い意図を感じる作品だった。
仮に調査が進み自殺だったとしても、本人が残した文などが出てくるか真相をする人が出てこない限り彼がその選択をした原因を知ることはできない。
このままがいいんだろうという気がした。
hideとspreadbeaverで音作りをしているI.N.Aさんのインタビューもあった。
「当時の音源とかってあるんですか」と聞かれ、「探せばあるんじゃないですか」と言いつつHURRY GO ROUNDのデモテープをかける流れがこの作品で唯一不自然さを感じた。
そして「1日だけhideが戻ってくるとしたら何をしたいか」という問いかけに「ja.zooはあれでよかったのか聞きたい」と答えた。
ja.zooはhide with spread beaver名義でリリースされ、その後たくさん発売されるベスト盤やトリビュート盤を除く新作としては最後の作品になるはずだ。
このアルバムはかなり聴き込んだ。hideが生きていたとしてもこれでいいというはず。
今聞いても素晴らしいアルバムだ。
hideが亡くなったときのワイドショーで「(hideの葬儀に参列する若者を見て)ある大人はいった、親や恋人が死んでもこんなに嘆き悲しむだろうか、何かが違う」というインタビューを紹介していた。
先日亡くなった西城秀樹さんの葬儀、hideと同じく築地本願寺で行われた葬儀にもたくさんのファンが参列していたが、比較するとかなり落ち着いていたように見える。
西城秀樹ファンはおそらく50代以上の人が多い。hideのときは10代〜20代くらいが多かったようだ。
無理も無いことだが現代の若者は「大切な人を失う」経験が圧倒的に足りない、足りているべきでもない。
親や恋人と過ごす時間よりhideの歌声を聞く時間が長かった人も少なくなかったはず。
それだけ身近な存在を失うというのはショッキングな出来事だったのではと思う。
そしてその多くはXJAPANというカリスマ的人気を誇ったバンドをすでに失っている状態で、その空白を埋めていたのもhideだったはずだ。
多くの人が後の人生の礎となる時期のできごと。
語り継がれないはずがない。
rocketdive
ever free
HURRY GO ROUND
今でもカラオケでかかればみんな知ってる名曲だ。
そんな素晴らしい曲を作ったhide、いつみてもかっこええなと思える映画だった。